お葬式での行動についてお話しします。
お葬式での遺族代表挨拶
葬儀、告別式の式次第の中で、
弔電奉読の後に遺族代表のあいさつがありあす。
これは、遺族の代表、もしくは、世話役の代表、葬儀委員長が、
参列者へ挨拶を行うものです。
一般的に、遺族代表のあいさつでは、
このような流れで文章を組み立てるといいのではないでしょうか。
1、ご会葬のお礼
例)本日はお忙しい中、父○○の葬儀にご会葬下さり、誠にありがとうございます。
大勢の方々にお見送りいただき、故人もさぞ喜んでいることだろうと存じます。
2、今後のお願い
例)残された私たちはまだまだ未熟でございます。
今後とも故人同様、ご指導ご鞭撻賜りますようお願いいたします。
3、改めてお礼
例)本日はありがとうございました。
例)短いですがご挨拶とさせていただきます。
この中で、家族や親しいものから見た、故人の思い出、エピソードなどを交えて
挨拶するとよいでしょう。
仏式葬儀での出棺
仏式葬儀での出棺についてお話します。
ご自宅、または斎場にて、
大切な方のためのお通夜を行い、告別式と続いて、
いよいよ出棺となります。
ご自宅でご葬儀を出された場合には、住み慣れた家との最期の別れとなる儀式です。
最後のお別れとして、
遺族や、近親者の皆さんで棺を囲んで、お花を入れていきます。
祭壇や棺の回りに飾られていた、たくさんのきれいな花で
故人を飾ってさしあげるのですね。
この時が故人に触れることのできる最期のときとなります。
十分にお別れをしてください。
そしてお花を入れ終わった後に、棺にふたをし、
くぎ打ちの儀式を行います。
石で、棺のくぎをうつ儀式です。
「石で打つ」ということにも意味があります。
これは、死者がわたるとされる三途の川の河原の石という意味があり、
三途の川を無事、何事もなくわたって、浄土へたどり着きますように、との願いがあるのです。
くぎ打ちが終わりますと、出棺になります。
喪主は位牌を胸に、先頭に立っていきます。
そして故人と血縁の深い者が遺影を持ちます。
そしてその後ろに棺が続くことになります。
棺は男性の近親者で持ちます。
出棺に際し、喪主はお見送りの参列者に頭を下げてご挨拶をします。
霊柩車のクラクションとともに、出棺となります。
お見送りの人は合掌して見送ります。
火葬・収めの式について
仏式のご葬儀・告別式が終わり、出棺を終えた棺は、
火葬場へと向かいます。
火葬場へは遺族、親戚、そして故人とごくごく親しい間柄の方が行くのが普通で鵜s。
当日になって、同行したいという方がいらっしゃれば、
一緒に行っていただくこともできます。
霊柩車には、棺と葬儀社のスタッフが乗り込み、その後ろから喪主をはじめとする
遺族が乗った車が続いていきます。
霊柩車には喪主が一緒に乗る場合もあります。
霊柩車、タクシー、ハイヤー、マイクロバス、の順で車が並び、
火葬場へと向かいます。
火葬場についたら、棺は霊柩車から降ろされ、
炉の前に安置されます。
ここでは火葬許可証が必要になりますので、忘れずに持って行きましょう。
葬儀社で提出してくれる場合があるのでその点は、相談されるといいと思います。
炉の前には机があり、
位牌と遺影を飾ります。
ここで行われる儀式が「収めの式」です。
僧侶の読経が流れる中、棺が炉に収められていきます。
喪主、遺族、親族という順番で焼香し、合掌をし、火葬が始まります。
火葬は1時間ほどかかります。
遺族や親族は控室で待ちます。
葬儀社によっては控室でお菓子やお酒を用意してある場合もあります。
故人の思い出話などをしながら待つと、供養になります。
骨あげについて
骨あげは、火葬が終わった後に、遺族親族が炉の前に集まって行います。
収骨式、拾骨、骨拾い、という言葉でなじみがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
骨あげは、喪主から行い、続いて、遺族、近親者、友人知人という順番で行います。
故人との関係が深い順番と覚えておくとよいでしょう。
骨あげは、竹の箸を使います。
2人1組で両側から一つの骨を挟み、骨壺に入れます。
その後は次の方へお箸を渡します。
この形で、みなで骨を拾います。
この時もし、落としてしまっても、
「もう一度お願いします」といい、やり直せば大丈夫です。
全ての骨が骨壺に収まったら、最後に喉仏を喪主が拾います。
これはなぜかと言いますと、喉仏には仏様が宿っている、と言われているためです。
形が、仏様が座っている様子に似ているからだと言います。
そのあと骨頭が箱の上部に収められ、骨あげは終わりです。
火葬場スタッフにより骨壺は白木の箱に入れられ、布でくるんで渡されます。
精進落としについて
身内が亡くなった場合、遺族は四十九日までは肉や魚を食べてはいけない、
というしきたりがありました。
仏教の教えの一つ「殺生の戒をおかさない」ために、
肉や魚を食べないようにし、故人の供養をしていました。
そのためにあるのが「精進料理」です。
忌明けまでは精進料理を食べ、忌明けのときに普通の食事に戻る、
それが「精進落とし」です。
現在では、精進落としは、
僧侶や、参列者、また、葬儀の世話役の労をねぎらい、おもてなしをするために
葬儀当日に行われることが多いです。
料理も肉、魚を用いたものが出されるため、
本来の「精進落とし」とは意味が異なってきています。
精進落としでは、喪主の挨拶、世話役の挨拶、
そして僧侶の話があり、
そのあとに食事が始まるというのが一般的ですが、
こうしなければならない、という決まりはありません。
喪主や遺族は、席を立ち
一人一人の席を回って丁寧にお礼を言うとよいでしょう。
葬儀後の精進落としは一時間~二時間ほどで、
最後の喪主によるあいさつで締めくくりです。
お香典返しについて
仏式の場合、香典のお返しは四十九日後、忌明けの報告とともに、
お礼をする意味がありました。
しかし、今は葬儀の葬儀の当日に受付で、そのままお渡しすることが大半です。
この場合の香典返しは、半返しと呼ばれます。
香典をいただいた額の半分を目安にした品を、お礼を添えて渡すのが普通です。
お香典返しは、葬儀の時にいただいたお香典へのお礼の意味がありますので
心を込めてお返しするようにしましょう。
お香典返しは、
タオルやハンカチ、緑茶、またせっけんやコーヒーセットなどの
日用品が主流です。
故人を思い出してしまわないように、との配慮から、
印象に残るような品物を渡さないのが普通です。
弔事に使う熨斗に「志」、喪主の姓名を書いて渡します。
香典返しも葬儀プランに含まれている場合もありますので
葬儀社に相談してみるとよいでしょう。